現用 ベトナム軍 K07迷彩装備 [陸軍・士兵]

ベトナム人民軍の、2010年代初期~中期にかけての一般的な陸軍歩兵装備です。

「K07」迷彩服は、2007年に採用された物で、ベトナム人民軍全軍に普及した最初の迷彩服です。(迷彩服自体は、過去にも試作品や少数採用品など複数あります)

 

 

迷彩柄はアメリカ軍の使用していた「リーフ迷彩」と「ウッドランド迷彩」の折衷のようなパターンで、ベトナムの環境にもよく馴染むデザインです。

 

 

迷彩服の各部ポケットは容量の多いカーゴポケットスタイルです。

 

 

ウエストには装備ベルトを定位置に固定するボタン留めのタブが設けてあります。

 

 

迷彩服と共に胸章や臂章も導入され、外見が一気に先進各国の水準に追いついた印象です。

 

 

ズボンの裾は従来の被服から続く裾を纏める機能が引き継がれており、ズック靴との組み合わせに適しています。

 

 

「K07」採用後も、従来の「ムゥ・コーイ(サンヘルメット)」は変わらず愛用されています。

 

 

新たに採用された「A2ヘルメット」です。

当初は画像のように迷彩カバーを被せて使用されていましたが、近年ではプラ製ヘルメット本体に直接迷彩をペイントした物が多く見られます。

 

 

迷彩服と共生地で作られた帽子も広く用いられています。

従来のグリーン単色の略帽と比べ、顎紐が省略されたり、内蔵ゴムでフィット感が増し、帽子自体のデザインも完全に別物となっています。

 

 

通常勤務でしばしば見られる、袖をまくり上げ迷彩帽を被ったスタイルです。

 

 

2000年代のベトナム人民軍歩兵の基本スタイルです。

装備は小銃のマガジンを収納する為のチェストリグのほかには、水筒を携行する為のピストルベルト位しか身に着けていません。

 

 

ピストルベルトの装着状態です。

水筒は、迷彩カバー裏面のベルトループを使い、身に着けています。

 

 

この時期のチェストリグは、独特のカーキ色が特徴です。

背中には、一体型の木柄スコップを紐を使ってたすき掛けに背負っています。

 

 

ベトナム人民軍ではベトナム戦争当時から現在に至るまで、「担え銃(になえつつ)」の姿勢は銃口を握って肩に担ぐ、独自のスタイルを採っています。

 

 

銃を担ぐ際は、スリングベルトを銃口付近で折り返し、握り込んで肩に担ぎます。

 

 

迷彩服導入後も、多くの場合グリーン単色の「ムゥ・コーイ」が使われています。

 

 

画像では中国製AK-47である「56式自動歩槍」を携行しています。

 

 

「56式自動歩槍」はベトナム戦争当時の供与品を継続使用している他、「K56小銃」の名称でベトナムでコピー生産されています。

 

 

ベトナム人民軍の匍匐前進は、左足の上に銃を置き、右足を立て膝の姿勢にし、地面を蹴って前進します。

 

 

ベトナム人民軍歩兵の使用する小銃は「AK-47」「AKM」「56式」及びその折り畳みストックモデル等多数ありますが、弾薬は7.62㎜×39カラシニコフ弾を使用するモデルに統一されているようです。

 

 

いっぽう「ダッコン」や「海兵隊」等の特殊部隊、エリート部隊ではイスラエル製「ガリル」や「タボール」、「FN P90」等の新型火器も導入されています。

 

 

国防予算の振り分けの都合もあるのでしょうか、歩兵部隊の装備品の更新は遅れ気味のようで、2010年代末頃になってようやく新型の装備品が目につくようになった印象です。

 

 

こちらは「A2ヘルメット」を被ったスタイルです。

軽装なのは変わらず、靴もズック靴が使われています。

 

 

「A2ヘルメット」は記憶の限りでは2010年以降に目につくようになった装備品で、外見はアメリカ軍の「PASGTヘルメット」によく似ていますが、素材はただのプラスチックで防弾能力は皆無です。

 

 

この時期になると、チェストリグも迷彩柄の物が登場しています。

「K07」に合わせた迷彩パターンですが、ナイロン素材で縫製されている為、色味の違いが目立ちます。

 

 

基幹小銃は変わらずAK系で統一されており、56式小銃も多く見られます。

銃身加熱の傾向がある56式の使用経験の影響か、ベトナム人民軍の射撃姿勢はマガジンをフォアグリップのように握って構えるスタイルが定着しています。

 

 

画像で使用している銃は中国のトイガンメーカー「リアルソード」製の電動ガンで、スリングベルトはベトナム製実物を取り付けてあります。

 

 

「軍官(将校)」クラスにはジャングルブーツの支給(私費購入かも)もありますが、「士兵(下士官兵)」は、ほぼ官給品のゴム靴底布靴が使われています。

 

 

近年の映像では、AKMのベトナム製造モデルやベークライト樹脂製のマガジンが使われている様子も見られますが、まだまだエッジが擦れたぴかぴかのAK-47も多く見られます。

 

 

偽装効果の高い迷彩と、フルカラーパッチと輝く帽章の組み合わせは、実戦闘では明らかに不利だと思いますが、趣味的視点では非常に格好良く、現用ベトナム軍装の魅力です。

 

 

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