中華AK近代化モデル ~ 56-2式小銃 (Real Sword製・電動ガン)

中国のトイガンメーカー・リアルソード社の電動ガン「56-2式自動歩槍(自動小銃)」です。

「56-2式自動歩槍」は、1963年に採用された「56-1式自動歩槍(中国製AKS-47)」の改良版として、中国人民解放軍で1980年に制式採用された56式バリエーションのひとつです。

 

 

今回紹介する物はネットオークションに出品されていた物で、外装はレイルシステムでカスタムされており、ウェザリング加工がなされているようでした。

 

 

本来付属の通常タイプのグリップ・ストック部品も付属しての出品との事で、入札・無事落札し、私の手元に届きました。

 

 

タクティカルAKカスタム、それはそれでメカニカルな魅力に溢れていますが、私の所望は「人民解放軍の56-2式」

と言うことで、速やかに真の姿にリセットしました。

 

 

ちなみに、外箱と説明書は画像のような感じです。

厚紙の外装が落ち着いた印象で、付属の小冊子含め程よい高級感があります。

 

 

ノーマル状態にリセットした56-2式に、専用スリングベルトを装着した状態です。

中国独自デザインの折り畳みストックにオリジナリティ感じます。

 

 

マズル周辺はダメージ加工の効果もあり金属の質感が良い感じに出ています。

 

 

フラッシュハイダーはAKMと同型の物が付属しています。

 

 

竹槍のように斜めにカットされた独特の形状で、射撃時の銃口の跳ね上がりを抑えるために採用された物で効果も高かったようですが、中国では56-2式以外では確認出来ません。

 

 

もともと付属していたフォアストックは成形色が黒でしたが、人民解放軍仕様にする為、茶色に塗装しました。

 

 

実銃では耐熱樹脂製ですが、この製品の素材はちょっと判断が付きません。(多分、実銃と同じはず…)

 

 

フラッシュハイダーの形状から一見、AKMの中国版かなと思わせますが、スリングスイベルの位置がAK47と同じで56式系列である事がわかります。

 

 

リアサイトには、実銃同様、ホワイトが入っており目盛りが見やすくなっています。

 

 

照準距離を調節するノッチの動きもカッチリしており、スチール製ならではの感触が心地よいです。

 

 

レシーバーは56式の後期生産型の特徴であるプレス加工フレームです。

ガンブルーの剥がれ具合が、使い込まれた実銃のような風合いを醸し出しています。

 

 

ボルト部分は、AK-47と同じく黒染めされておらず、白銀色で色味的に良いアクセントになっています。

ボルトが白銀色なのは、56式シリーズに共通の特徴です。

 

 

HOPレバー周辺は、東京マルイ製品のデッドコピーのようです。

ダイヤル式と違い、クリック感がないので調整は若干シビアです。

 

 

セレクターの形状は56式そのまま同型です。

 

 

セレクターの順番は上から「安全」「連発」「単発」と切り替えられます。

 

 

ノリンコ製品では中国語を英文化した刻印となっており、セミオートは「単発」を意味する「D」、フルオートは「連発」を意味する「L」の表記がなされています。

 

 

グリップは、ノーマルな56式や、本家イズマッシュのAKと比べるとカープを描く独自デザインの物で、これを機能的とみるかダサいと見るか、意見が分かれそうですね。

 

 

以前の所有者が分解調整を頻繁に行っていたのか、グリップ固定用ネジはつぶれてしまっていました。

ねじ込んでも空回りするばかりなので、ネジロックを垂らして固定しています。

 

 

ストックはサイドスイング式の折り畳みタイプです。

 

 

このストックは中国独自の設計・デザインで、各国AKバリエーションと比べても、良く出来たストック形状だと思います。

 

 

ストックの展開手順です。

 

 

ストック基部・上部にあるボタンを押すとロックが解除され、ストックを展開する事が出来ます。

 

 

展開状態ではガタツキが一切無く、実銃の製造ラインで作られていると言う噂も、あながち嘘ではないのかもと思わせる物があります。

 

 

ストックを折り畳んだ状態です。

 

 

このストックは、優秀さを認められてか、「81式自動歩槍」の折り畳みストックとしてそのまま流用され、「81-1式自動歩槍」として採用されています。

 

 

「56-2式」の面白い点として、折りたたみストックタイプでありながら、銃の付属ツールを内蔵する機能が備わっている点が挙げられます。

 

 

ストック上部にある穴に細いロッド等を差込み押し込むと、頬当て部分内部から、長方形のクリーニングツール・ボックスがせり出してきます。

 

 

細かい分解工具を紛失しないように携行するには最適な構造だと思います。

 

 

折り畳み式ストックのAKバリエーションでは、ツールボックスはマガジンポーチに付属品用ポーチを設けて、そこに収納する物が大半ですが、「56-2式」は銃に内蔵できる為、より実戦向きで優れた設計だと感じます。

 

 

収納工具一式の様子です。

 

 

トップカバーは56式シリーズに共通の、AK47と同じ補強リブの無いスマートなタイプです。

 

 

射撃時には、各種AK電動ガンと同じく、トップカバー内にスティック型バッテリーを収納します。

 

 

マガジンを交換する、1990年代の中国人民解放軍・陸軍士兵です。

「56-2式」は、採用後すぐに完全新型の「81式歩槍」シリーズが主力装備となったため、部隊配備数が少ないようで、解放軍での使用例はあまり目にする機会がありません。(わずかに、「中越国境紛争」当時の物と思われる画像は見たことがあります)

 

 

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