S&T製電動ガン「MG42汎用機関銃」です。
MG42はMG34の後継機関銃としてグロスフス社により設計された機関銃で、1942年に制式採用された後、第二次世界大戦で運用され、その性能の高さから戦後はドイツ連邦軍でも(使用弾薬を7.62㎜NATO弾に設計変更した上で)「MG3」の名称で制式化、現在でも運用が続けられています。
中国メーカーのトイガンについては、性能やパテント問題など様々意見もありますが、大型機関銃クラスのトイガン化が進んだのは間違いなく海外パワーのおかげでしょう。
かつては高嶺の花だったMG42も、頑張れば手に届く価格帯で流通する、非常にありがたい時代です。
外箱はシンプルな段ボール製です。
唯一、片隅に中身を示すシールが貼付されています。
紙物の付属品は取扱説明書とユーザー登録はがきです。
内蓋を開けると、銃および付属品が綺麗に収納されています。
主要金属パーツには、緩衝材が被せてあります。
付属品のバイポッドやドラムマガジンも、ひとつひとつが大振りで、存在感がすごいです。
緩衝材を外すと銃本体の姿が露になります。
機関部はリベットのごつごつした感じも迫力抜群です。
バレルジャケットも実に存在感があります。
付属の取り扱い説明書はS&T製品共通のフォーマットです。
サイズやレイアウトの規格が統一されていると、コレクションとしての楽しみも感じられて好印象です。
MG42のバレル付近の状態です。
ぶっといアウターバレルを、これまたごっついバレルジャケットがぐるりと囲む、まさに鉄塊といった印象です。
バレルジャケットには放熱穴が等間隔で開けられています。
下部に、フロント側・スリングフック引っ掛け用の箇所があります。
MG42専用スリングベルトのナスカンをひっかけ、ロックした状態です。
専用設計のスリングに対応した作りなので、しっかり取り付け出来ました。
リア側のスリングスイベルはグリップ下部の穴を使います。
専用スリングの金具を連結して使用します。
グリップは薄く比較的握りやすいです。
グリップパネルは木目風のABS樹脂製です。(実銃ではベークライト樹脂製でした)
チャージングハンドルは実銃同様に装填動作が可能です。
ただし、リターンスプリング等のギミックは一切なく、スリットにハンドルパーツを通してあるだけです。
動かせるだけでも遊び甲斐があるので良いですね。
ストックは木製です。
実銃ではベークライト樹脂製と木製の二種類が存在します。(MG34も同様)
ドイツ軍では「モーゼルKar98k小銃」では従来のクルミ(ウォールナット)削り出しから、資源節約と強度向上のために1938年頃から合板ストック(ブナ材をフェノール樹脂で貼り重ねた積層材)が採用されていますが、MG42の木製ストックは単材からの削り出し加工品でした。
バットストック部分は木製ストックに直接滑り止めが彫られており、別パーツのバットプレートは使われていません。
バッテリーは、レシーバー後部の空間にミニSバッテリーサイズが収納出来ます。
画像のようにバッテリーを収納し、ストックを差し込みます。
差し込んだストックを四分の一回転させるとロックがかかります。
これで装着完了です。
レシーバー下部のボタンでロックされていますが、テンションが弱いので油断するとなにかに触れた拍子にストックが外れることが何度がありました。
フロントサイトです。
ぶつけたり引っ掛けたりの破損を防ぐ為、使用しない際には倒しておけます。
照準時には起こして使用します。
ごつくて存在感抜群です。
側面から見た状態です。
ラッパ上のフラッシュハイダーも特徴的です。
フロントサイトを起こした射撃状態です。
対空サイトを取り付ける穴です。
対空サイト自体は付属していませんが、針金で自作しても面白いかもしれませんね。
リアサイトはタンジェントタイプです。
移動時や使用しない際には、Vノッチ部分を倒しておきます。
使用時には起こして照準可能状態にします。
モーゼル小銃やAKで見慣れた形状のサイトも、一回り以上大きいと新鮮に見えます。
対空サイトの、リアサイト側です。
可動はライブで、実銃同様、立てることが出来ます。
照準を起こし、射撃体勢で待機中のMG42です。
ドラムマガジン、スリングベルトも装着してあり、いつでも戦闘に入れる状態です。
銃身交換レバーは稼働します。
銃身交換機能はありませんが、レバーの操作だけでも楽しいです。
付属のドラムマガジンです。
装弾数は「たくさん」じゃらじゃら流し込むので正確な弾数はわかりませんが、かなり大量に入ります。
ハンドルを画像の方向に傾けて、留め金を外すと蓋を開ける事が出来ます。
マガジンは電動給弾式で、内部は電池ボックス収納部とBB弾収納部にわかれています。
BB弾は、マガジンから引き出されたスプリング内を通って機関部に流れ込む仕組みです。
機関銃本体へは、給弾バイパス部品を使って取り付けます。
私は、最初のフィールド投入時にこのパーツを忘れものして、MG42が文鎮と化してしましました…orz
レシーバーは、後端のレバーをスライドさせると、バネで上に持ち上がります。
更に給弾バイパスを置くための受け皿部分を持ち上げると、給弾口が確認出来ます。
ドラムマガジンの装着は、まず本体側前方フックに引っ掛けます。
次に本体側後方フックをロックする2点保持スタイルです。
この状態だと給弾部までBB弾を送り込めないため、
給弾バイパス部品を使い、給弾ルートを連結させるわけです。
あとはカバーを被せてロックして完了です。
マガジンの連結部分を見るとこんな感じです。
がっちり固定されるので、ぶん投げたり真下に落としたりしない限り、外れたりはしません。
ドラムマガジンのコネクターを銃本体側のコネクターに連結します。
これで音感連動で多弾マガジンのゼンマイが自動的に巻かれるようになります。
なお余談ですが、MG34に用いられていたサドルマガジン(ドラムマガジンが2個連結されたような形状)は、MG42には互換性が無く装着出来ません。
古いプラモデル(タミヤのドイツ軍サイドーカー等)では組み立て指示がされていますが、間違いなので模型趣味者には要注意ポイントです。
MG42の付属バイポッドです。
非常にごつく、頑丈な作りです。
通常はマズル付近のバイポッド取り付け箇所に装着します。
機銃架台などに乗せる際に使う、バレルジャケット中央付近の取り付け箇所を用いた状態です。
歩兵装備として運用する際には、まず使わない装着方法ですが、試してみると、意外と安定はします。
MG42のドイツ軍以外のイメージとして、押井守監督の「ケルベロス・サーガ」は外せません。(私的感想)
劇場版アニメ「人狼」で強烈に印象付けられた“ケルベロス撃ち”には、映画そのままの位置よりも、中央配置のほうがバランスよく扱えるようで、腰だめ姿勢も楽にこなせます。
MG42を手にいれたなら、一度はやってみたい射撃スタイルですよね!(無言の圧力…w)
【商品紹介】
「ドイツ軍 MG42 MG34 機関銃 本革製スリング パッド入」