ソ連軍 装備ベルト・戦後型 (実物)

ソビエト・ロシア軍の装備ベルト3種です。

 

 

3種類とも、ソ連時代から見られた装備ベルトで、ジャケットの上から締めるほか、ズボン用ベルトとして使われている様子もみられます。

 

 

ベルトの端末部分も三者三様です。

 

 

大型のバックルタイプ2種です。

両方とも、ソ連時代のレリーフの施されたタイプです。

上は真鍮メッキの制服・常勤服用で、下は野戦服用と思われます。

 

 

同じレリーフバックルタイプでも、連結金具の構造が異なります。

こちらは比較的新しいタイプの真鍮メッキタイプです。

 

 

そしてこちらはレリーフバックルがカーキ塗装された野戦用ベルトです。

 

 

カーキ塗装バックルのベルト部分は、綿製の織りベルトの表面をチョコレート色の塗料の厚塗りで革風に処理したフェイクレザー製です。

裏側はコットン・ウェッブそのもので、表面の塗装コーティングは若干べたつきますが、ベルトは幅広で適度に柔らかく、扱いやすいベルトです。

このベルトは1989年から1990年にかけて製造されたソ連最末期品らしく、新生ロシア連邦軍によりチェチェン紛争で用いられたのが最初の大規模使用だそうです。(冷戦時代は金バックル&人造皮革製が標準でした)

 

 

いっぽう、金色バックルタイプは同じく人造皮革製ですが、ベルトの素材が異なり、かなり硬い素材でできています。

 

 

下手に装備品を吊ると、使っているうちにベルトループが擦り切れそうなくらいエッジが立っており、制服用に使うのが懸命なようです。

 

 

冷戦当時の品ではなく、現在生産されている復刻版ですが、質感や見た目の綺麗さは一番出来が良いです。

 

 

これは現在のロシア連邦軍でも使用されている、2バックル革ベルトです。

例によって素材・縫製のバリエーションが無数にある中で、この個体は薄手で柔らかい革製です。

 

 

装備ベルトとしては柔軟性があり過ぎる感じなので、ズボン用ベルトとして使っていますが、大変便利で重宝しています。

 

 

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