シンプル・イズ・ステンガン ~ STEN Mk.Ⅱ (AGM製・電動ガン)

中国のトイガンメーカー「AGM」から発売されている電動ガン「STEN Mk.Ⅱ」です。

購入ショップによって外箱のデザインが違ったりするのが海外製品の面白いところですが、この個体は単なるダンボールでシンプル極まりない物です。

 

 

「STEN Mk.Ⅱ」、通称“ステンガン”は第二次世界大戦中にイギリス軍が開発したサブマシンガンです。

バリエーションが多岐に渡る銃ですが、中でも「STEN Mk.Ⅱ」は最も多く生産されたモデルです。

 

 

取扱説明書はAGM共通の東京マルイ製品に良く似たデザインの物です。

 

 

1枚紙で実に簡単な代物ですが、操作方法は大体感覚でわかるのでまぁいいかな。

 

 

ステンガンは戦時の大量生産に対応する為、必要最低限の性能の持たせつつ可能な限り簡便な設計なため、見た目は ほとんど鉄パイプにマガジンが刺さったようななんともいえないシンプルな構造です。

 

 

特にこのステン・マークⅡはグリップは鉄板溶接、ストックは鉄パイプでフォアグリップもないと言う、ステンガンシリーズの中でもとりわけシンプルで人間工学を無視したデザインが素敵です。

 

 

ステンガン・上面です。

ストックの折り畳み機構など一切考慮されていない為、全長は結構長めなのですが、全体に細い為、邪魔に感じることはありません。

 

 

ステンガン・下面です。

機関部が突出しているのが目立ちます。

イギリス軍空挺部隊ではストックを分解してコンパクトに携行していました。

 

 

ステンガンを左側面から見たところ。

細身な本体の様子が良くわかると思います。

 

 

ステンガンを右側面から見たところ。

コッキングハンドルはこちら側にあります。

 

 

マガジンハウジング付近の様子です。

半円形の部品を引いて回すとハウジングが回転し、セーフティ機能を果たします(マガジンが挿せなくなる)

 

 

マガジンハウジングを安全位置にした常態です。

 

 

この状態だとマガジンが差し込めない為、安全装置の機能を果たします。

 

 

実銃だと機構的にセーフティになりますが、電動ガンでは作動に干渉していないため、普通にカラ撃ち状態になるだけです。

 

 

差し込んだマガジンの様子です。

銃を保持する部分が少ない為、ついマガジンをフォアグリップのように握ってしまいがちですが、マガジンをもって振り回すのは作動不良の原因になる為、実銃でも推奨されてはいませんでした。

 

 

フレームはプラスネジで固定してあります。

実銃のようにリアルではありませんが、まあ仕方ないでしょう。

 

 

フロントサイトです。

大量生産のサブマシンガンということもあり、照準調整機能は一切ありません。

なお、分解する際にはこのフロントサイトを力ずくで引き抜く必要があります。

 

 

リアサイトです。

フロントサイト同様、サイト調整はできません。

構造はピープサイトで比較的狙いやすいデザインと言えます。

 

 

リアサイトからフロントサイトにかけて突起物もなく、視界は良好です。

 

 

実際に狙ってみると、こんな風景になります。

 

 

コッキングハンドル周辺です。

サバイバルゲームでは、基本この位置で固定しています。

 

 

実銃ではコッキング時はこの位置まで後退します。

 

 

実銃ではこの位置でセーフティ状態になりますが、この電動ガンにはその機能はありません。

 

 

そもそもこのコッキングハンドル、レシーバー内にスプリングが内蔵されているわけでもなく、単純にネジ締めして位置を固定しているだけなので、どの位置でも作動に関係はないのでした。

 

 

マガジンハウジング・上部です。

マイナスネジで留めてある長方形のパーツがマガジンキャッチボタンです。

 

 

ボタンを押すとマガジンを取り外せます。

 

 

マガジンは同社の発売している「MP40」と全く同じ物で、互換性があります。

 

 

装弾数は50発程度で、サバイバルゲームでは少々心もとないですね。

他社製品ですが、キングアームズからダブルカラム式の110連マガジンが発売されているので、そちらを使ったほうが火力は強化できそうです。

 

 

本来、ステンガンのマガジンはもっとシンプルなデザインのボックスマガジンなのですが、MP40と共用ということでコストや利便性を考えれば、AGMの判断は正解だったと言えましょう。

 

 

マガジン挿入口内部の様子です。

マガジンの前後を良く間違えていまだに装填をミスしてしまいがちです。

 

 

実銃ではただの鉄パイプ状ですが、マズル先端は樹脂製のキャップ式になっています。

これは、海外で販売する際にこの部分が赤の樹脂パーツで、トイガンとわかるように処理してあるためと思われます。

 

 

レシーバー後部です。

 

 

リアサイトはストック側と一体で、レシーバーには中心のネジで固定してあります。

 

 

バッテリーの交換の際には、このネジを六角レンチで外して分解します。

 

 

バッテリーはスティックタイプをストックパイプ内に収納する仕様です。

 

 

その為、コネクターもミニバッテリー仕様です。

 

 

取り付けているスリングはイギリス軍の実物デッドストック品です。

幅の細いカーキ色のコットン・ウェッブ製ベルトに真鍮金具が付いています。

ストック側の取り付け位置は諸説ありますが、一番良く見られる方法で取り付けました。(グリップおよびストックの穴には、金具が通りませんでした)

 

 

見てのとおり、S字に曲げた鉄棒をバレルジャケットの穴にひかっけるという単純極まりない装着方法です。

これが軍用品かと不安になるほどシンプル極まりない作りですが、これでも外れた利する事は(今のところ)一度もありません。

 

 

スリングにはイギリス軍装備に見られるスタンプが押印してあります。

 

 

英軍装備を持っていないのに(欲しいけど…)ステンガンを入手したのは何故か、というと単純にステンガンに興味があったからですが、ビルマ戦線の鹵獲兵器として日本陸軍装備にあわせようと言う魂胆もありました。

 

 

この、滝沢聖峰先生の漫画の描写がやたら格好良く見えて、すっかりステンガンに魅了された次第です。

 

 

メカボックスは開けていませんが、HOPチャンバーだけはどうしようもない仕様だったので、東京マルイ純正HOPチャンバーに取り替えました。

おかげで六角レンチによる微調整もでき、実射性能はまずまず平均値と言ったところ。

 

 

外観から予想はしていましたが、鉄パイプに溶接された鉄板をグリップとしてフォアストックを持たない作りは、使う人間に全く優しくないですw

ストックが妙に短く、馴れるまでは肩付け射撃に違和感を感じますが、重量は軽く、第二次世界大戦当時の銃としてはコンパクトなサイズなので、なかなか使い勝手の良い電動ガンです。

ただ、射撃反動のある実銃でこの作りでは、使用した兵士の評判の悪さも納得です。

 

 

イギリス軍の射撃姿勢の教本にあった、バレルジャケットを持つ腰だめ射撃姿勢です。

これ、実銃では手が熱くならないのかな?と疑問に感じています。

さて、電動ガンのステンですが、早速実戦(サバゲー)投入してみたところ、初速70m/s台で、ピープサイトの円内にBB弾がきれいにまとまって飛んでいくので、狙撃は難しいですが、中~近距離では結構良い戦果を出せました。

また、実射性能とは関係ありませんが、ほとんどメカボックスにバレルとパイプストックを直付けしたような造りのためか、ピストンやギヤの動きが直接伝わってくるので、まるで射撃時の反動のように感じられます。

 

 

鹵獲品という設定の為、予備マガジンの携行をどうするかは懸案事項の一つでした。

大戦当時の遊撃隊では、被甲嚢(ガスマスクバッグ)を利用して爆薬を運搬したりしたようですが、今回は「薫空挺隊」の写真や動画で確認できる、改造型の雑嚢を自作してみました。

 

 

中田商店製複製品の雑嚢を素材に、九○式鉄帽の複製品顎紐を利用して縛り紐を追加しています。

 

 

この手の改造雑嚢は個人もしくは部隊にて自作・利用されていたようで、中国大陸でも徐州戦の写真で背中に雑嚢を背負い、紐で腰に巻きつけている陸軍下士官の姿が確認できます。

 

 

薫空挺隊や南方の斬り込み遊撃隊のように、首からかけて紐で縛り固定しています。

 

 

改造雑嚢の中にはステンガンの予備マガジンを3本収納しています。(定例ゲームが1ゲーム300発ルールの為)

 

 

実際に使ってみると、専用のマガジンポーチのように使いやすく、とはいきませんが、それなりに運用はできました。

被甲嚢を流用するのに比べれば、雑嚢の蓋が自然と大きくかぶさっているので、留め金等なくとも、自然と脱落防止になり、中身の心配はしなくて良いのでサバゲー向きの丁度良いアイテムが出来ました。

 

 

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