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陸上自衛隊の「91式弾帯」です。
「弾帯2形」とも呼ばれるこの装備品は、ビニロン製の旧型弾帯にかわって1990年代初頭に採用されました。
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弾帯・表面です。
1980年代末期、89式小銃採用に伴い、個人装備も一新されました。
その際、従来のビニロン素材で弾納や携帯シャベル覆い、水筒覆い等が新たに製造されましたが、それらはベルトへの装着に当時の米軍と同型のスライドキーパーを採用していました。
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弾帯・裏面です。
この91式弾帯もそれらの新装備のひとつで、スライドキーパーでの装着に対応するよう、米軍のLC-2ピストルベルトに酷似した幅広の硬質ナイロン製でとても頑丈に出来ています。
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バックルはそれまでの米軍M1936タイプにかわって、LC-2ピストルベルトと同型の樹脂製になっています。
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樹脂製ですが、固定はしっかりしています。
ただ、力のかかる方向によっては破損する事があったようで、米軍ではLC-2Aタイプに更新されました。
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弾帯のサイズ調節は、スライド式の金具を可動させて、金属の爪を噛ませて固定します。
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自衛隊の弾帯は、米軍のLC-2ピストルベルトと違い、サイズ調節金具が1箇所のみになっています。
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自衛隊と米軍の弾帯を比較してみました。
外見は酷似しています。
ナイロン製のベルト部分は、米軍の物のほうが厚みがある上に適度に柔らかく、使いやすいです。
ただし、本品はPX品のため、官品では質感が異なる可能性があり、一概には比較できませんね。
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バックルは形状も質感もほとんど同じです。
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サイズ調整金具は米軍の物のほうがしっかり固定されています。
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1990年代から長らく使われてきたこの弾帯も、2000年代後半あたりから新型の「弾帯3型」に更新されはじめました。
現在はまだ混在しているようですが、いずれは弾帯3型に完全に切り替わるでしょうから、手に入るうちに確保しておく事をお薦めします。