無故障機関銃 ~ ZB26/30 軽機関銃 (MYTH製・電動ガン)

電動ガンのチェコ「ブルーノZB26軽機関銃」です。

メーカーは「MYTH(マイス)」という、聞きなれないブランドで発売されていたものです。

 

 

現在は、中身はそのまま「アローダイナミック」から発売されているようで、数年おきに再販されています。

 

 

外箱は装飾の一切ない、段ボール製です。

 

 

外蓋と中蓋を開けると銃本体と付属品、取扱説明書が梱包されています。

中国製電動ガンではスタンダードな梱包仕様です。

 

 

箱を開けると、大型のマガジンが目を引きます。

実銃ではマウザー7.62㎜弾を装填する為、納得のボリュームです。

 

 

銃は大振りで、ひとつひとつの部品が大きく迫力があります。

 

 

バイポッド、キャリングハンドル、銃身交換レバー等、軽機関銃の魅力の詰まった箇所です。

 

 

コッキングハンドルは別梱包になっており、自分でねじ止めする必要があります。

突起物なので梱包時に破損しないための配慮と思われます。

 

 

別に梱包されている付属品は、前述のハンドルと、マガジンのゼンマイを巻く蝶番があります。

 

 

取扱説明書です。

 

 

操作方法が簡潔に記載されています。

 

 

ZB26のトイガンとしては、先行して「VIVA ARMS」から電動ガンが発売されていましたが、マガジンのサイズがデフォルメされていたり、純粋にトイガンとして箱出しでは作動自体が困難という相当な曲者だったようです。

 

 

この製品は販売店の初期不良チェック、調整もあり、箱出しで十分に使える性能を確認しております。

ただ、外装はところどころ実銃の「ZB26」と「ZB30」がごっちゃになっているところがあり、決定版とまでは言い難い再現度です。

 

 

レシーバー下部には、HOP調節ダイヤルにアクセスする為の楕円形の穴があけられています。

 

 

HOPを掛ける方向が矢印で示されています。

HOP穴の前方のレバーは銃身固定用で、実際にライブ可動しますが、外れるのはアウターバレルで、インナーバレルはそっくりそのまま置いてけぼりになる謎仕様です。

 

 

グリップは木製です。

全体に丸みを帯びた形状をよく再現していると思います。

木製部品は塗装仕上げのようです。(塗装が雑なのは中国製品にはよくある事ですね…)

 

 

セレクターはレバー状で、射撃モードはフルオートのみです。

画像の位置で安全状態です。

 

 

これでフルオート状態です。

表記が「20」なのは、実銃のマガジン装弾数が20発だからと思われます。

 

 

チャージングハンドル周辺の様子です。

可動域の半分はモールド表現で再現されています。

 

 

チャージングハンドルにはスプリングテンションが掛かっており、可動式です。

可動範囲は狭く、画像の状態で最大です。

 

 

キャリングハンドルは180度可動します。

実銃では画像の状態で運搬位置で、立てた状態で横に倒した位置でロックすれば、フォアグリップとして使える万能機構があります。

 

 

トイガンでは固定機構は一切再現されておらず、実際にキャリングハンドルとして使うのは困難です。

私は、接着剤とパテで完全に固定しました。

 

 

これでキャリングハンドルを実用できるようになりました。

ただし、運搬時にアウターバレル基部に負担がかかる為、お勧めはしません。

 

 

バットプレートの形状です。

 

 

ストックは木製で、塗装仕上げされています。

 

 

バットプレートの、実銃では肩にかけるパーツが着脱レバーになっており、起こすと外れます。

 

 

ストック内にはミニSバッテリーが収納出来ます。

バットストックの取り外しは機能的ですが、外れやすく、ここはねじ止めのほうが安心だったかなー、と思います。

 

 

マガジンは実銃の20連弾倉を再現してあります。

購入した個体では、予備マガジンが1本付属しており、購入時点で2本のマガジンが入手出来ました。

これで制圧火力も安心です。

 

 

フルサイズの小銃弾を使用する昔の銃らしく、マガジンは大きいです。

ちょっとめったにお目にかかれないサイズ感で満足度も高いです。

 

 

マガジンはゼンマイ式の多弾タイプで、上部にスライド式の蓋が設けられています。

 

 

矢印方向にスライドさせると蓋が開くので、じゃらじゃらとBB弾を流し込めばOKです。

 

 

マガジンリップの形状です。

 

 

正面から見たマガジン形状です。

 

 

上から装填するマガジンなのでゼンマイの歯車は露出しておらず、表面に開けられた穴に付属の蝶番を差し込んでゼンマイを回す構造になっています。

万が一、蝶番を紛失しても、六角レンチで代用できます。

 

 

後ろから見たマガジン形状です。

 

 

同じ20連発の64式小銃弾倉と並べてみました。

大戦中の小銃弾と、戦後のNATO弾の全長の違いが良くわかります。

 

 

マガジン装填部分です。

マガジンを使わないときは、画像のように蓋が出来ます。

 

 

使用時には蓋を前方にスライドさせると、給弾口が露出します。

 

 

給弾口の様子です。

通常の電動ガンと方向が逆で、チャンバーが上を向いているのが面白いです。

 

 

蓋は縁の部分がマガジンの固定フックとして機能する、よく考えられた構造です。

 

 

マガジンを装填した状態です。

上部装填式の銃のスタイル、独特の魅力があります。

 

 

レシーバ上部には、チェコの工廠の刻印が再現されています。

 

 

側面にも刻印表記がありますが、いずれもステンシル塗装による再現で、実際に打刻されてはいません。

 

 

リアサイトはマガジンの横に位置する、オフセットマウントスタイルです。

 

 

大型のダイヤルで射程の調節が可能です。

 

 

一般的なタンジェントサイトと逆方向に可動するので、若干の違和感がありますが、機能上はなんら問題はありません。

 

 

フロントサイトはマズル付近にオフセットされています。

パーツとしては一体成型で、左右調節は出来ません。

 

 

実際に狙ってみた視点だとこんな感じです。

マガジンを避けるためのオフセット照準が新鮮な印象です。

トイガンの射程距離だと、特に照準のズレなどの違和感なく、ターゲットを蜂の巣に出来ます。

 

 

スリングベルトは連結金具の特殊性から、ドイツ軍のMG42用の複製品を流用しています。

 

 

ストック側の円柱状のスリング取り付け金具に、MG42用のスリング金具が連結可能です。

 

 

パイポッド基部にあるスリング金具は、ナスカンが取り付けられます。

いずれも細い部品に負荷がかかるので、あまりスリングを使用した運用はしたくないですね。

 

 

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