北ベトナム軍 装備ベルト 真鍮バックル・コットン製 (実物放出品)

北ベトナム軍の装備ベルトです。

画像の物はベトナム製の複製品です。

 

 

北ベトナム軍では様々な形のベルトが使われていましたが、このベルトは本体が綿製でバックルが真鍮製のモデルです。

 

 

複製品なのでモデルとなる実物があると思われますが、バックルはアンティーク仕上げの現代品だとわかります。

 

 

構造は非常にシンプルで、プレスした真鍮板を折り曲げて作られています。

 

 

ベルトの全体像です。

バックル以外に金属が使われていないのが面白いです。

 

 

バックルの連結部品の様子です。

 

 

北ベトナム軍のベルトに共通の、星の形の装飾が施されています。

 

 

折り曲げた板の端面がそのままベルトフックとして機能します。

 

 

このような感じで引っ掛けるわけです。

 

 

装備ベルトサイズ調節は、バックルの金具に通して折り曲げたベルト本体を、同じ布製の遊環で保持するスタイルです。

 

 

ベルト本体は若干のクッション材(多分、束ねた綿布)で厚みを持たせた板布を重ね縫いで強度を持たせてあります。

それでもだいぶ柔らかく、弾帯としては機能面で不安になる作りです。

 

 

ベルトのサイズ調節部分ですが、薄手の布で作られており、他に類を見ない物でなかなか驚きの構造です。

 

 

質感と言い構造と言い、ベルトというよりは腰紐と呼ぶのが適切な気がします。

 

 

ベルトフックに引っ掛ける、四角金具の様子です。

 

 

北ベトナム軍ピストルベルトと比較してみました。

 

 

ベルトの硬さはもちろん、ベルト自体の幅も違います。

装備ベルトというよりは、ズボン用ベルトに向いている感じです。(しかし、ベルト用としては幅が広すぎるという…)

 

 

バックルは全く形の異なる別物です。

ただし、星の装飾は共通しています。

 

 

ベルトと同じく、ベトナム製複製品のマガジンポーチのベルト・ループに通してみました。

綿製ベルトは丁度良く通せます。

 

 

一方、ピストルベルトのほうはバックルの幅とベルト・ループの幅が合わず、通すことが出来ません。

 

 

マガジンポーチに装備ベルトを通した状態です。

 

 

ベルトの強度に不安がありますが、マガジンポーチに肩掛けストラップがあるので、うまい具合に負荷が分散されるのかもしれません。

 

 

装備ベルトを着装した、北ベトナム軍南進部隊の兵士の装備です。

 

 

中国製援助物資、通称「援越装備」の軍服と装備品を身に着けています。

 

 

綿製装備ベルトは、幅が細身なうえに柔らかい為、装備品の保持に不安を感じます。

実際にサバイバルゲームで使用したところ、ベルトが負荷に耐えられず捻じれてきて、装備品があっちにズレたり手前に来たり…ついにはベルトがねじり鉢巻きのような状態になってしまいました。

 

 

構えているのは56-1式自動歩槍、中国製のAKS-47突撃銃です。(東京マルイ製電動ガンAK-47Sで代用)

戦時中の援助物資の中でもAKシリーズは様々な国の生産品が流入し、区別なく混ぜこぜに使われています。

 

 

攻勢前に弾薬の支給を受け、マガジンポーチを満載にした設定です。

戦時中の北ベトナム軍では、常に武器、装備品不足に悩まされていたようで、予備マガジンも満足には支給されていなかったという話を聞いたことがあります。

 

 

短期間の遠征任務向けに、食糧の米袋を身に着けたスタイルです。

 

 

ベトナムは米食文化圏なので、軍隊の糧食事情も日本人には親近感があると思います。

 

 

ベトナムの兵士は銃口側を持って銃を担ぐ様子が印象的です。

この執銃方法は現在のベトナム人民軍でも健在です。

 

 

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