アメリカ陸軍 M1967 ピストルベルト (実物)

アメリカ陸軍がベトナム戦争中に開発・支給したナイロン製M1967装備のピストルベルトの実物未使用品です。

 

 

長期保管に伴う緑錆の発生はありますが、使用感はなく、ナイロン製ベルト部分も非常に堅いです。

 

 

M1967装備はベトナム戦争中に開発された物で、高温多湿の戦場に対応して従来の綿素材に代えてナイロンを多用し、金属の腐食を防ぐため樹脂製パーツを取り入れているのが特徴です。

 

 

M1956装備の更新として採用されましたが、装備一式丸ごと支給されることはまれで、戦場写真でもM1956装備と混用されている例が殆どです。

 

 

M1967装備はすぐにより完成度の高いALICE装備に取って代わられた印象です。

実際、ALICE装備の試作品と呼べるような、デザインの共通点と相違点が多数見られます。

 

 

M1967ピストルベルトの表面です。

 

 

M1967ピストルベルトの裏面です。

 

 

ナイロン織りのベルト表面には、USのスタンプが押されています。

 

 

ベルトのサイズ調節は、M1956ピストルベルトと同じ仕様です。

後に採用されたLC-1ピストルベルトは外見が良く似ていますが、サイズ調節機構については、バックルで噛ませるタイプに変更されています。

 

 

ベルトバックルの連結状態です。

米軍の装備ベルトの基本形がそのまま受け継がれています。

 

 

金具には真鍮が使われているようで、艶消しの塗装が剥がれて地金が見えています。

 

 

ベトナム戦争で共に使用されたM1956ピストルベルトと比較してみました。

並べているM1956ベルトのバックルは、少数が使われた「デイビス・バックル」仕様ですが、一般的な物はM1967と同型のバックル形状です。

 

 

基本的に形状は同じで、素材がコットンからナイロンに変更されたのみ、という事が良くわかります。

 

 

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