アメリカ陸軍で1980年代から使われている、携帯シャベル・ケースです。
正式名称は「LC-1 ライトウェイト・フォールディング・ハンド・イントレンチング・ツール・プラスチック・キャリア」です。
アメリカ陸軍では1960年代半ばに三つ折タイプの携帯シャベルが採用されましたが、当初はナイロン製のシャベルカバーが使われていました。
しかし、強度不足だったようで、1980年代にいわゆるALICE装備が採用されるに伴い、このEVA樹脂製の新型ケースに更新されました。
シャベルケースは軟質樹脂の“EVA”で一体成型してあります。
シャベルルケースを樹脂で作った例は世界的にも珍しいですが、強度と使い勝手を両立させた、画期的な発想だと思います。
実際、高く評価したドイツ連邦軍では完全コピー品を制式採用しています。
立体成型のため、中身が空でも形状が維持できる事もあり、中身は入手しておりません。
ピストルベルトに連結した状態です。
ナイロンやコットン製の装備品の中でひときわ目立ちます。
装備の組み付けはスライドキーパーを介して行いますが、しっかり連結でき、ショベルの重量にも充分耐えると思われます。