2010年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 夏季装備 [林地迷彩]

中国人民解放軍の陸軍現用装備の一般兵士です。

現在の陸軍では「林地迷彩」柄の各種装備が使われています。

 

 

「林地迷彩」は夏季迷彩として採用された物で、冬季には「荒漠迷彩」の被服が使用されています。

着装しているのは「06式通用単兵携行具」で、“中国版MOLLEシステム”と呼べる作りをしています。

 

 

画像は装具を取り付けていない“無地”状態です。

この状態での着装も、弾帯を付ける感覚で用いられているようで資料画像で確認出来ます。

 

 

携行具の構造は、米軍初期のMOLLEベストを模倣した物で、非常に良く似ています。

 

 

身体へのフィット感は良く、着用感は快適です。

 

 

ただし、裏面が防水コーティングされている為、作戦行動時に熱がこもりがちです。

 

 

ヘルメットは現用の「QGF-03ヘルメット」です。

ケブラー繊維を使用した世界水準に達したヘルメットで、陸軍主力部隊では、概ね普及完了しています。

 

 

「06式通用単兵携行具」に各種装具を全て装着した、戦闘時の状態です。

構えているのは現用主力小銃の「95式自動歩槍」です。

トイガンは発売されていないため、弾薬規格を変更した海外輸出版の「97式自動歩槍」で代用しています。(リアルソード社から発売されている電動ガンです)

 

 

「06式通用単兵携行具」はMOLLEシステムで任意の場所に装具を取り付けられます。

汎用性は非常に高い反面、必要な装具を使いやすい位置に配置するにはベストのスペースの限界もあり、特別扱いやすい訳でもないのが実感です。

 

 

胸部にマガジンポーチを4個取り付けています。

マガジンポーチは1本収納タイプですが、かなりタイトな作りです。

更に蓋はベルクロ&ドットボタン式で、脱落防止は完璧ですが、その分取り出し・収納はかなり手こずります。

 

 

ウエストはパラコード素材の紐でジャストサイズに調節出来ます。

背面にもパルステープがありますが、位置的に使い勝手が悪いため、装具の取り付けには使っていません。

 

 

手榴弾ポーチと水筒カバーを取り付けています。

手榴弾ポーチは2個収納タイプで、柄付き・柄無しの両方の手榴弾に対応した作りです。

水筒カバーは米軍のMOLLE装備と外見が酷似しています。

 

 

手榴弾ポーチとガスマスクバッグ、銃剣を取り付けています。

手榴弾は左右合わせて4個を装備しています。

銃剣は95式小銃用の「95式刺刀」で、装着しているのはモデルガン向けのゴム刃レプリカ品です。

ガスマスクバッグは従来の物よりも明らかに大型で、現用の「FMJ-05」および「FMJ-08」ガスマスクを収納出来ます。

 

 

陸軍士兵の膝射ち姿勢です。

従来の「01式携行具」と比べると、装具の作りがしっかりしている為か、がっちりした着用感で、身も蓋もない言い方をすれば、まさに「米軍装備みたい」です。

 

 

報道映像でしばしば見られる「辺防部隊」の装備例です。

 

 

人民解放軍は常備兵力300万人の大所帯のため装備の普及率に地域差があり、優先度の低い辺境地域では、まだ旧式装備が現役で使われています。

 

 

ヘルメットは旧式の「GK80Aヘルメット」です。

 

 

昔ながらのスチールヘルメットですが、主に訓練期間や、後方勤務で使用例が見られます。

 

 

基本となる「07式作戦服」および徽章は全軍更新済みながら、個人装備は旧式の「01式単兵携行具」が使われており、迷彩柄が合っていなごちゃ混ぜ感が良い雰囲気で結構お気に入りです。

 

 


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