ピストン連動ブローバック ~ MP40 (SRC・電動ガン)

今回紹介するのは、台湾のトイガンメーカー・SRC製の電動ガン「MP40」です。

 

 

第二次世界大戦当時のドイツ国防軍において広く使用されたサブマシンガン、ドイツ風に書くとマシンピストルであるMP40は人気も高く、昔から多くのメーカーでモデルガン化されてきました。

 

 

サバイバルゲームでの実用性を考えると電動ガンが一番の選択肢になると思いますが、電動ガンとしては現状、中国のトイガンメーカー「AGM」の製品と、この製品が挙げられます。

 

 

実銃と同じくサイド方式はフルオートのみで、他社製品のような玩具オリジナルのセミ・フル切り替えセレクターなどのアレンジが無いのが良いですね。

 

 

SRCのパッケージは、ドイツ降下猟兵の写真なども使い、カッコイイデザインになっています。

中華メーカーの製品はそっけないボール紙に商品シールだけ貼ってあるものも少なくないので、価格相応の満足感があるのがいいですね。

 

 

SRCは私の記憶に間違いがなければ台湾のメーカーですが、商標権の関係があるのか、商品名は「SR40」と表記されており、MP40の名称を避けているのは中国大陸のメーカーと同じです。

 

 

箱の中身は、発泡スチロールの内箱に銃本体と付属品が収められています。

昔ながらの梱包で、環境対策で厚紙梱包の増えた現在では懐かしさすら感じられます。

 

 

個人的には外箱は保存ずる派で、使用しない時は箱に収納しているので、強度のある発泡スチロール製の箱のほうが助かります。

 

 

銃以外の付属品は取扱説明書と試射用のBB弾小袋、それにBB弾ローダーが入っていました。

 

 

取り扱い説明書には、トイガンではあまり見かけないアニメ系のマスコットキャラクターが描かれているのが、日本文化に親和性の高い台湾ならでは。

 

 

外観は、より安価なAGM製品と比べて、セミ・フルオート切り替えセレクターの有無を除いて、質感や精密さは大差ない印象です。

 

 

この製品には、マニュアルセフティがありません。

安全の為、発砲するまではマガジンを装填しない、キャップで銃口を塞ぐ等の対策が必要でしょう。

なお、競合製品と言えるAGM製MP40にはグリップ底部に電源をON・OFFするスライドスイッチがあり、セフティ機能を持たせてあります。

 

 

トリガーは単純に通電させるための物と言う感じで、引きしろやシアに接触する手ごたえは全くなく、メカニカルな感触なしに、すーっと引いていきなり発砲、みたいな感覚です。

近年のトレンドである電子トリガーとは、こういう物らしいですが、モデルガン以来のマカにカルな感触が好みの私としては、乗り切れなブームなのが正直な感想です

 

 

レシーバーは実銃ではベークライト樹脂製ですが、トイガンではABS樹脂で、成形色が茶系でそれらしく再現されています。

レシーバー下部にある丸いパーツは、分解結合用のボタンです。

折り畳まれているワイヤーストックは、レシーバー下部にコンパクトに納められています。

 

 

SRC製MP40にはピストン連動ブローバック機構が搭載されており、排莢口のカバーはボルトと繋がってるため画像のように前後に開閉します。

 

 

ストックは基部のボタンを押すとロックが外れ、回転させて展開します。

 

 

伸ばしきると再びロックが掛かり、展開状態で保持されます。

 

 

バットストックはロック機構はありませんが、クリック感があり、画像の位置で保持できます。

 

 

バットストック部分はわずかに湾曲しており、肩へのフィット感も悪くないです。

 

 

第二次世界大戦当時のサブマシンガンとしては、ストックを伸ばした状態でもサイズ的にはコンパクトな部類です。

実際構えてみても取り回し良く、快適に運用できます。

 

 

ストックはまっすぐ銃身と並行に固定されていますが、これはトイガン独自の使い勝手を重視したアレンジです。

実銃では時代的なセンスから、曲銃床のように斜め下側に傾いた方向で固定されます。

 

 

スリングスイベルは金属製です。

いったん分解すれば、逆方向に組み直す事もできます。

 

 

レシーバー後端はスリングを通す為にスリットが設けてあります。

 

 

動力源のバッテリーはレシーバー内に収納します。

まず、上下フレームを分解するためのボタンを引っ張ります。

 

 

引っ張って回すとロックが解除されます。

 

 

ロックを解除した状態でフレームを前方に引き抜くことで、レシーバーを分解できます。

 

 

構造的には、AGMに代表される他社の電動MP40と共通の仕組みです。

 

 

メカボックス後方の空いたスペースにバッテリーを収納します。

 

 

上部レシーバー側にはチャンバーからインナーバレルが入っています。

バッテリーの出し入れの度にレシーバーの上下分割を行うというのも、なかなか大胆な設計だなと思います。

 

 

見ての通り、上部レシーバーはスチールプレス製なので構造的にはリアルです。

ただ、表面処理がペンキ厚塗り的な塗装仕上げなので、質感は玩具感が強いのはちょっと残念な点です。

 

 

分解状態ではピストンノズルが完全に暴露状態なので、破損や汚れに注意が必要です。

 

 

収納スペース的にバッテリーはニッケル水素ならミニSサイズがちょうど収まる位です。

私はリポバッテリーのコンパクトな物を使っています。

 

 

ボルトの前後動する都合上、スリット部分から中身が見えます。

 

 

リアサイト周りの形状です。

MP40の照準器は、スクエアノッチと呼ばれる形状です。

 

 

リアサイトは、遠距離・近距離の2段階切り替えです。

 

 

起倒式ですが、動きが滅茶苦茶硬い為、下手をすると指の爪が割れます(笑)

 

 

ボルトハンドルはメカボックス内ピストンに連動する作りで、射撃時に前後に動く、疑似ブローバック機能が搭載されています。

ストロークは実銃に比べれば微々たるものですが、射撃時に視界内でボルトがブローバックするのは単純に撃っていて楽しいです。

 

 

とかく激しく衝撃の加わる部分なので、サバゲーフィールドで見かけた参加者様の所有品はボルトハンドルが欠損していました。

長期的にみると破損の恐れのある部分のようで、ネジの増し締めや接着等の補強が必要かもしれません。

 

 

ピストン連動機構なので、ボルトの停止位置はランダムです。

手動でボルト閉鎖はできないので、画像のように中途半端な位置で止まってしまう事もしばしばです。

上面にある刻印は、実銃とは変えてありますが、政治的配慮というやつですね。

 

 

マガジン形状は実銃のディテールを良く再現してあります。

 

 

私が購入した個体のマガジンはスプリング給弾式の110連タイプです。

操作感は東京マルイ製電動ガンと同じ感覚で問題なく扱えます。

 

 

本来は、正規品の付属マガジンはゼンマイ給弾の多弾マガジンですが、これが巷での評判がすこぶる悪く、弾上がりが不調で使い物にならないのです。

クレーム対策で、あらかじめ販売ショップ側で別売りのノーマルマガジンに差し替えたみたいです。

 

 

マガジンハウジングは、真下から差し込む動作になりますが、装填はしやすいです。

 

 

見ての通りスチールプレスで成形されているので、肉厚が薄くても強度は充分あります。

 

 

それでは、実際の作動の様子を動画で紹介して締めたいと思います。

撃って楽しい電動ガン「MP40」お薦めです!

 

 

【商品情報】

SRC製電動ガンは現在流通しておらず、CO2ガスブローバック製品に取って代わられている状況です。
現在、電動ガンで入手できるのはAGM製のMP40になります。



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