平成の自衛隊 ~ 陸上自衛隊 2型迷彩装備・官品スタイル [2000年代]

陸上自衛隊の2型迷彩(新迷彩とも呼ばれる)装備一式です。

想定時期は2000年代後半の「迷彩服3型」を着用し「戦闘防弾チョッキ」は装着しない、軽装スタイルです。

 

 

装備品の組み方は官品仕様で、なるべく実際の陸上自衛隊と同様にコーディネイトしています。

 

 

装備考証に当たっては、月刊アームズマガジンや別冊エリートフォーセス、「H-SDF」様のHP等々、おおいに参考にさせて頂きました。

 

 

現在では「防弾チョッキ2型改」や「防弾チョッキ3型」が普及していますが、職種や訓練内容によっては昔ながらの弾帯をサスペンダーで吊る「戦闘装着セット」方式の装備も現役で使われているようです。

本来は右腰付近に「89式小銃 銃剣」を取り付けるべき所ですが、このときはまだ入手していなかった為ありません。

 

 

実際に着用してみると、弾帯とサスペンダーの組み合わせは身体に良く馴染み、小銃の操作具合も良いのですが、弾納の使い勝手がいささか良くない印象です。

 

 

「弾納」は1本収納できるタイプと2本収納できるタイプがあり、それぞれ2個ずつ、合計4個の弾納を装備しています。

 

 

私は弾納を空にしたくない為ノーマルマガジンを詰めているのですが、マガジン交換の際に蓋の開け閉めや取り出しが非常にやり難いように感じます。

 

 

聞いた話では自衛隊で支給される弾倉は4本との事なので、2本用弾納の内、1個はマガジンを入れず、代わりに手袋の収納に使っています。

 

 

身体正面側には「救急品入れ」を装着しています。

 

 

同じ白布だから、という訳ではありませんが包帯包の代わりにデッドマーカーを収納しています。

 

 

極力官品仕様で組んだ装備ですが、見た目はそのままにサバイバルゲーム用に工夫している部分もいくつかあります。

まずは「防護マスクケース」、サバイバルゲームではガスマスクを携行していても意味が無い上に、そもそも自衛隊の防護マスクは入手不可能なので、単に大きくかさばる邪魔なカバンになってしまっています。

 

 

そこで蓋の部分にチャックを縫い付けて、ダンプポーチにしてみました。

よほど無理な体勢を取らない限りは中身が抜け落ちる心配もなく、有効利用できたかな?というところです。

 

 

そして「円匙ケース」、本来は米軍の物に酷似した三つ折タイプのシャベルが収納されていますが、肝心のシャベルは自衛隊仕様の物はなかなか入手困難です。

 

 

そこで、私は内部を加工してホルスターの代用にしてみました。

 

 

東京マルイ製SIG P226(“想定9㎜拳銃”とこじつけて代用)が収納できます。

ただ、やはり元が円匙ケースだけにスナップボタンとナイロン蓋の組み合わせは保持に不安が残り、更に取り出しにくいので少々アイデア倒れ気味になってしまいました。

 

 

またホルスターの加工に伴い、カラの2本用弾納の中にダンボールで間仕切りを仕込み、P226の予備マガジンを2本収納できるようにしてみました。

これもあまり取り出しやすくはないし重くなる為、ハンドガン戦の時のみ利用しています。

 

 

この迷彩グローブは駐屯地内PX(隊員向け売店)でも販売されている民生品です。

 

 

実際に使ってみると手に良く馴染み、指の関節がかさばる感じもなく、ラバーコーティングされた滑り止め部分も効果的で傑作だと思います。

 

 

陸上自衛隊の迷彩柄は日本の風土に合わせて作られているだけあって、実際に着用してみるとその効果の高さが実感できます。

 

 

通常であれば遭遇戦になりそうな状況でも、画像のように伏射姿勢でじっとしていると気づかれない事が多く、また相手が陸自迷彩を着ていると風景に溶け込んでなかなか発見できません。

 

 

たいてい、撃たれて帰る時に「こんな近くにいたのか!」と気づいて悔しがるのがオチです…w

軍装考証の楽しみと実用性を両立できる、非常に“使える”装備だと思います。

 

 

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