陸上自衛隊で現在も使用されている水筒です。
画像の物は民間で販売されている、いわゆるPX品です。
水筒カバーは2型迷彩採用時に新たにデザインされた物で、装着方法もベルトループ&ダブルフック式から、スライドキーパー式に改められています。
側面から見るとよくわかりますが、水筒カバーを閉じるタブが3箇所と増え、更にドットボタンからベルクロ式に改良されています。
水筒カバーの蓋を開放したところです。
タブが3箇所になった事で、より大きく広げる事ができるようになり、水筒本体が取り出しやすくなりました。
水筒カバー全開状態でここまで広げられます。
水筒カバー内側は防水ビニール製です。
水筒カバーの中には、水筒本体とカップが収納されています。
水筒とカップ・正面です。
水筒とカップ・背面です。
1990年代初頭に採用された戦闘装着セットで新たに採用された新型水筒です。
従来の金属製水筒にかわり、採用当時の米軍装備に準じたプラスチック製となっています。
水筒の身体に接する部分は大きく凹みがつけられており、フィット感を考慮した形状となっています。
底部には成型時のパーティングラインが見られます。
水筒自体、米軍の物と比べると全体に薄く細身に感じられます。
水筒のキャップは金属製のチェーンで脱落防止処理がされています。
米軍の軟質プラ製のそれと比べるとちょっと高級感がありますね。(米軍の完全コピーにはしないぞ、という設計者の意地が感じられます)
水筒キャップは開け閉めがし易い形状です。
脱落防止チェーンは若干、短めの印象です。
新品の状態では画像のように脱臭剤が内蔵されています。
当分、実用する予定もないので脱臭剤も入れたままにしています。
付属の水筒カップは金属製です。
外見は旧型水筒から変わらずそのままです。
カップ背面には目盛りが打刻されています。
カップは水筒に合わせて湾曲した造りです。
カップ底部には自衛隊装備を示す桜にQマークが打刻されています。
水筒カップの取っ手はワイヤーハンドル式です。
これは陸上自衛隊の初期装備から一環しており、米軍装備よりも歴史は長いですね。
実際に使用する際には、画像のようにハンドルをクロスさせて固定します。
水筒カップ内側にはハンドル固定パーツの取り付け部品が見えます。
実物中古放出品だと結構汚れている事も覆いのですが、こちらは新品なのでアルミの地肌が輝いています。
実際に手に取ってみると、ワイヤーハンドルは安定して使いやすいです。
カップの深さも充分あり、あえて形状に変更が加えられなかったのも納得の安定した構造です。
水筒を弾帯に装着したところです。
大体、画像のような位置で保持されます。
装備状態を裏から見た所です。
スライドキーパーが良く機能しており、弾帯にしっかり固定されます。
この水筒カバーはスライドキーパー取り付け部分の補助布の縫い付け部分の形状から、中国製と類推できます。
実際に水を入れた状態での長期使用では、耐久性に若干不安のある造りです。
【商品紹介】
「自衛隊 陸上自衛隊 水筒」…水筒・カップ・カバーのフルセットです。