1950年代に支給されていたアメリカ軍の「OG-108フィールドウールシャツ」です。
この被服は濃いオリーブグリーンが特徴の防寒被服で、1950年に勃発した朝鮮戦争で広く用いられた装備です。
冬季には酷寒となる朝鮮半島で使われた被服なだけあって、薄手の軍用毛布のような厚みがあり、なかなかにゴツい印象です。
服の素材はウールとナイロンの混紡で、被服の軽量化と保温性の向上を両立させています。
同じく米軍の軍用ウールシャツでも、第二次世界大戦当時のODシャツは黄色味の強いカーキ色で生地も薄手なので印象はだいぶ異なります。
ショルダー部分はダブルフェイスと呼ばれる裁断が特徴的で、普段使いとしてのファッション性も高そうです。
ボタンはプラスチック製で、前合わせやポケットに使われています。
袖はカフスボタン式で風が侵入するのを防ぐ、防寒に優れた構造です。
同じく朝鮮戦争でも末期に採用されたコットン製「OG-107ユーティリティ」の筒袖とは大きく異なる点ですね。
軍装専門店よりも、古着サープラスショップで多く見かけるアイテムで、価格もそんなに高くないので入手難度が低いのがありがたいです。
最も、製造から既に半世紀以上経っている為、いつ品薄になるかわからない点は留意すべきでしょう。
【商品紹介】
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「実物 デッドストック 米軍 ヴィンテージ ウールシャツ OG-108 前期型」…実物未使用品です。